株式会社アミューズに対する質問状 ── 第48期株主総会
株式会社アミューズに対する質問状 ── 第48期株主総会に向けた四つの事実確認
背景
株式会社アミューズは芸能プロダクションを中核とする企業である。第48期の連結業績は、営業収入696億5,500万円(前期比2.2%増)に対し、営業利益61億2,300万円(同118.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益26億9,500万円(同63.5%増)と、増収率を大きく上回る増益となった。
同じ第48期には、開業前のホテル事業に対する減損損失15億1,400万円の計上、関連当事者であるライブ・ビューイング・ジャパン(LVJ。議決権58.8%の連結子会社)との取引の開示、繰延税金資産の評価性引当額(個別で小計の約64%)といった論点がある。
編集部は、これらがいずれも開示の整合性・取引条件の妥当性・回収可能性の判断に関わるとして、株主総会に先立ち、以下の事実確認を会社に求めた。
質問事項
第48期の営業利益増加額33億2,400万円について、A-Sketch社の連結除外による営業費用減少の寄与額、経費コントロールによる削減額、ならびに既存事業の実質的な増益額の内訳を、それぞれ区分して開示されたい。
開業前にホテル事業の減損損失15億1,400万円を計上するに至った経緯、減損後に見込む当該事業の収支計画(投資総額・想定売上・利益・投資回収期間)、ならびに使用価値の算定に用いた主要な前提(客室稼働率・客単価・割引率)について、回答されたい。
取締役選任議案の注記では、大里洋吉氏がLVJを代表して当社と取引を行っている旨が記載されている。一方、個別注記表の関連当事者取引の明細には、LVJとの取引が金額として記載されていない。第48期におけるLVJと当社との取引の内容および金額、ならびにこれを明細に記載していない理由(重要性の判断基準を含む)について、回答されたい。
個別の税効果会計の注記によれば、繰延税金資産小計33億5,900万円に対し評価性引当額21億3,800万円(約64%)が計上されている。この評価性引当額が繰延税金資産のどの項目にどの金額で対応しているか(とりわけ「会社分割による子会社株式」7億6,400万円に対する引当の有無と金額)、ならびにその回収可能性の判断根拠について、回答されたい。
回答の取り扱い
本質問状に記載した各事項は、株主が会社法第314条に基づき説明を求める事項である。会社法施行規則第71条第1号イにより、相当の期間前に書面で通知した本事項について、当日「調査が必要」を理由とする説明の拒絶は認められないものと理解している。
編集部は、回答を受領した場合は原則として全文を本記録に追記し、回答がない場合はその旨を記録する。質問は開示資料に基づく事実確認であり、特定の結論を前提とするものではない。これは結論を下すためではなく、上場企業が株主にどう向き合ったかを記録として残すためである。
経過の記録
本質問状は、開示の整合性をめぐる一次記録として保存する。会社の回答が得られ次第、本記録に追記する。いずれの論点も、会社が具体的な数値根拠を示しさえすれば説明できる事項であり、示されれば疑義は晴れ、示されなければ示せなかったという事実が残ると見るのが自然だ。
