FILE SYSTEM ACTIVE
LAST UPDATE 2026.07.24 23:25
NO INVESTMENT ADVICE
論評RONPYOIndependent Research
OPEN FILE大量保有報告論評編集部公開 2025.12.23更新 2026.06.13

マッコーリーがBitcoin Japanを22.92%保有

マッコーリー・バンク・リミテッドが、普通株式と新株予約権を組み合わせてBitcoin Japan株式会社の22.92%相当を確保した。新株予約権の行使価格は1株29円と設定されており、段階的な行使が進めば株式の希薄化スケジュールが市場の焦点になると見るのが自然だ。

潜在株含む保有割合
22.92%
大量保有
合計保有株式等
16,892,900株
普通株+新株予約権相当
報告種別
大量保有報告書
初回提出
保有目的(記載ベース)
純投資
重要提案行為なし

出典:大量保有報告書(2025年12月提出)。保有目的は報告書記載の文言をそのまま引用。

第1章

サマリー

提出者
マッコーリー・バンク・リミテッド
対象会社
Bitcoin Japan株式会社(東証スタンダード・8105)
報告書提出時期
2025年12月
報告種別
大量保有報告書(初回)
普通株式保有数
2,842,900株(借株により構成)
新株予約権相当株数
14,050,000株相当
合計保有株式等
16,892,900株
潜在株式含む保有割合
22.92%
新株予約権行使価格
1株29円
保有目的(記載ベース)
純投資。重要提案行為には該当しないと記載。

出典:大量保有報告書(2025年12月)。保有目的欄の表現は報告書原文による。

第2章

提出者「マッコーリー・バンク・リミテッド」とは

マッコーリーは、短期売買やテーマ投資を主戦場とする投資銀行とは性格が異なる。グループの事業領域はインフラ・エネルギー・金融基盤にまたがり、制度と規制の隙間を読み込みながら長期で影響力を持てる構造を先に設計することを行動原理としてきた組織と位置づけられている。

世界各国における関与のパターンは一貫しており、表向きは金融投資として参入しつつ、出口までを見据えた関与の形を維持し続けるという特徴がある。株主として声を荒げることはほとんどなく、その代わりに経営が無視できない位置を静かに、かつ合法的に確保するアプローチが繰り返されてきた。

出典:旧記事本文の整理による。マッコーリーグループの事業領域に関する記述は公知情報に基づく旧記事の分析を再構成した。

第3章

取得の構造

今回の22.92%という保有割合は、市場での買い集めによって到達したものではない。構造は二層に分かれている。

第一層は普通株式2,842,900株であり、これは複数の金融機関からの借株によって構成されている。借株の貸し手として報告書に名前が挙がっているのは、SMBC日興証券・SBI証券・楽天証券・BAKKT OPCO Holdings LLCである。

第二層は新株予約権であり、相当株数は14,050,000株。行使価格は1株29円と設定されており、発行体であるBitcoin Japanと直接結ばれた契約に基づく。普通株の借株とは異なり、この予約権は市場外で取得されたものである。

借株のカウンターパートとして並ぶ金融機関の顔ぶれは、一定の流動性・出口・再編を見据えた布陣である可能性を旧記事は指摘している。この点は現時点では推測の域を出ないが、構造の設計として記録しておく価値がある。

保有区分 株数 取得方法
普通株式 2,842,900株 借株(複数金融機関)
新株予約権(相当株数) 14,050,000株 発行体との直接契約(行使価格1株29円)
合計 16,892,900株 潜在株式含む割合 22.92%

出典:大量保有報告書(2025年12月)。借株の貸し手は同報告書に記載された金融機関名をそのまま引用。

第4章

論点の整理

報告書に記載された保有目的は「純投資」であり、重要提案行為は「該当なし」とされている。しかし、この報告書から導かれる構造的な論点は三つある。

論点① 22.92%の沈黙する影響力
22.92%を握る株主は、声を発しなくとも意思決定を縛りうる存在である。増資の是非・M&Aの条件・事業売却の判断といった局面において、この規模の保有者の存在は経営の選択肢を事実上限定する。「純投資」という記載が、こうした構造的影響力を免責するかどうかは、開示制度の観点から問い続ける必要がある。
論点② 29円という行使価格と希薄化の非対称性
新株予約権が段階的に行使されれば、市場の注目は企業価値そのものより行使ペースと希薄化スケジュールに移る可能性がある。誰が希薄化コストを引き受けるのか、価格形成の主導権がどこにあるのかという問いは、既存株主にとって本質的な論点となる。
論点③ 潜在株式を含む支配の可視性
潜在株式を含めた保有割合がどこまで市場参加者に見えているか。個人投資家を含む一般的な株主が、この構造を正確に理解できる開示になっているかどうかは、制度的な課題として残る。

「なぜこのタイミングなのか」「なぜ29円なのか」「なぜ22.92%なのか」という三点が偶然重なる確率は高くない。日本市場の制度が許す範囲で、見えにくい形の影響力を構造として確保した事例と見るのが自然だ。

論点 → 監視

この保有を、どう追うか

変更報告・追加取得の有無を継続して記録する。保有目的に動きがあれば、企業カルテに反映する。

企業カルテで追う →

RELATED FILES

Bitcoin Japan(8105)のファイル

企業カルテ

Bitcoin Japan 8105

SRF・保有状況・質問状を集約

カルテを開く →

RELATED FILES

2026.01.19大量保有報告

バックト・オプコ・ホールディングスがBitcoin Japan株28.28%

米国デジタル資産インフラ企業のBakkt Opco Holdings, LLCは、Bitcoin Japan株式会社の株式を28.28%保有し、重要提案行為の可能性を含む経営…

公開 2026.01.19
2026.07.24大量保有報告

アスタリスク(6522)大量保有報告 Evo Fund 新規取得12.58%

証券コード 6522 ・ 東証グロース ・ 電気機器 大量保有報告書(新規・連名)・報告義務発生日 2026年7月13日 ・ 提出日 2026年7月21日 Evo Fund/…

公開 2026.07.24
2026.07.24大量保有報告

日本電子材料(6855)大量保有報告 モルガン・スタンレー 連名報告5.09%

証券コード 6855 ・ 東証スタンダード ・ 電気機器 大量保有報告書(特例報告・連名)・報告義務発生日 2026年7月15日 ・ 提出日 2026年7月22日 モルガン・…

公開 2026.07.24
2026.07.23大量保有報告

多木化学(4025)大量保有報告 AVI 新規取得5.00%

証券コード 4025 ・ 東証プライム ・ 化学 大量保有報告書(新規)・報告義務発生日 2026年7月13日 ・ 提出日 2026年7月21日 アセット・バリュー・インベス…

公開 2026.07.23