エア・ウォーター(4088)大量保有報告 オアシス・マネジメント 新規取得6.05%
オアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.)が2026年6月15日付で発行済株式の6.05%を取得し、大量保有報告書を提出した。取得原資は約314億円のファンド資金で、直前には市場外で4,120,000株を2,552円で一括取得している。この市場外取得が6.05%超えの報告義務発生の直接的な契機となった。
保有目的としてポートフォリオ投資を掲げつつ、役員選任・役員構成の重要な変更・事業の全部または一部の譲渡・休止・廃止について「提案を行っている」と現在進行形で記載しており、さらに12か月以内に同様の提案を行う予定とも明記している。これは同法施行令第14条の8の2第1項が定める重要提案行為等の実施状況の開示であり、純投資ではなくアクティビスト的な関与が既に進行中であることを報告書自体が記録している。
エア・ウォーターは在庫等の不適切会計処理が発覚し、2025年4〜9月期の最終損益は211億円の赤字(前年同期は171億円の黒字)に転落、2026年3月期通期も100億円の赤字見通しに下方修正した経緯がある。企業統治の機能不全が指摘されるタイミングに、アクティビスト性格の投資家が主要株主として登場した構造として記録する。
第1章
概要
提出者はオアシス マネジメント カンパニー リミテッド(Oasis Management Company Ltd.、ケイマン諸島法人、代表:フィリップ・メイヤー)。事務上の連絡先は東京都千代田区・祝田法律事務所(弁護士 川村一博)。対象会社はエア・ウォーター株式会社(コード4088、東証プライム・札証上場)。報告義務発生日は2026年6月15日、提出日は2026年6月22日。共同保有者なし、提出形態はその他(単独名義)。
報告書では保有株券等の数として13,900,548株を計上し、発行済株式等総数229,755,057株(2025年9月30日現在)に対する保有割合は6.05%と算出されている。直前の報告書記載の保有割合は空欄(初回報告)。
第2章
取得の状況
最近60日間の取得状況によれば、2026年4月15日から同年6月15日にかけて断続的に市場内取得を積み上げ、最終日の2026年6月15日に市場外で4,120,000株を1株2,552円で一括取得した。この市場外大口取得が全体取得量の約30%を占め、報告義務発生の実質的な契機となったと判断できる。取得資金の合計は31,441,383千円(約314億円)で、全額がファンド資金(自己資金・借入金なし)。担保契約等重要な契約は該当なし。
| 年月日 | 種別 | 数量(株) | 市場 | 単価(円) |
|---|---|---|---|---|
| 2026年4月15日〜5月8日(計13回) | 株券 | 2,363,724 | 市場内 | — |
| 2026年6月15日 | 株券 | 28,500 | 市場内 | — |
| 2026年6月15日 | 株券 | 4,120,000 | 市場外 | 2,552 |
市場外取得(2,552円・4,120,000株)が報告義務発生日当日に集中。前後の市場内取得は継続的な積み上げを示す。
第3章
目的
| 保有目的の区分 | ポートフォリオ投資+重要提案行為等(実施中・予定あり) |
| 提案対象(施行令14条の8の2①) | 4号(特定の者の役員への選任)・5号(役員構成の重要な変更)・7号(事業の全部または一部の譲渡・休止・廃止) |
| 提案の現況 | 「発行者に対して提案を行っている」(現在進行形) |
| 12か月以内の予定 | 上記各号に関する提案を行う予定 |
| 5%超追加取得の意向 | 市場価格等の条件次第で3か月以内を目安に実施予定(延長の可能性あり) |
| 共同保有者 | なし(提出者1名) |
| 担保・貸株等 | 該当なし |
第4章
