丸八倉庫株式会社 2026年11月期 中間期決算分析
論評
丸八倉庫は2026年11月期中間期、売上高25億26百万円(前年同期比+2.9%)、営業利益3億20百万円(同+15.5%)と物流・不動産の両事業で増収増益となった。
親会社株主に帰属する中間純利益は、保有株式の一部売却に伴う特別利益の計上もあり2億66百万円(同+66.1%)と大きく伸びている。
営業活動によるキャッシュ・フローは前中間期の12百万円の支出から8億52百万円の収入へ転じており、資金繰りの動きが前年とは逆方向だった一年と見るのが自然だ。
業績ハイライト
| 項目 | 当中間期 | 前中間期 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,525百万円 | 2,454百万円 | +2.9% |
| 営業利益 | 320百万円 | 277百万円 | +15.5% |
| 親会社株主に帰属する中間純利益 | 266百万円 | 160百万円 | +66.1% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 852百万円 | ▲12百万円 | 黒字転換 |
経常利益は332百万円(前年同期比+38.4%)。物流事業はセグメント利益が既存設備の大規模修繕により減益(347百万円、同▲25百万円)となった一方、不動産事業は賃貸マンションの安定稼働により増益(174百万円、同+23百万円)。純利益の増加は投資有価証券の売却益計上による部分が大きい。
財務の構造
| 項目 | 当中間期末 | 前期末 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 総資産 | 20,668百万円 | 20,447百万円 | +1.1% |
| 自己資本 | 13,073百万円 | 12,813百万円 | +2.0% |
| 自己資本比率 | 63.3% | 62.7% | +0.6pt |
| 有利子負債(短期・長期借入金) | 5,061百万円 | 5,517百万円 | ▲8.3% |
| 現金及び現金同等物 | 1,129百万円 | 728百万円 | +55.1% |
| ネット有利子負債 | 3,932百万円 | 4,790百万円 | ▲17.9% |
自己資本=純資産合計(当中間期末13,103百万円)から非支配株主持分(30百万円)を控除した株主資本+その他の包括利益累計額。長期借入金の計画的な返済が進み、有利子負債・ネット有利子負債とも縮小している。
CFと利益の質
前中間期は営業CFがわずかに支出超過となり、純利益との乖離(+navy)が生じていた。当中間期はこの動きが大きく反転し、営業CFが純利益を上回る健全な構図(▲bronze)に転じている。
業績予想・配当
本書は中間期の半期報告書であり、通期の数値業績予想の開示は含まれていない。配当については、2026年2月26日の定時株主総会で2025年11月期の期末配当を1株当たり20円00銭(総額1億42百万円、基準日2025年11月30日、効力発生日2026年2月27日)とすることを決議している。基準日が当中間期に属し効力発生日が中間期末後となる配当は「該当事項なし」とされている。
資本効率と株主還元
| ROE(中間期実績) | 2.05%(前中間期1.29%) |
| EPS(中間期) | 44.89円(前中間期27.02円) |
| EBITDA(新中期経営計画の主要指標) | 606百万円(前中間期比+47百万円、+8.4%) |
| 配当 | 2025年11月期期末配当20円(総額142百万円) |
| 自己株式取得 | 記載なし |
| 主な投資 | 埼玉県所沢市の新規倉庫、千葉県八街市の新規文書保管センターが稼働開始 |
論点整理
論評編集部は、開示された事実の範囲で本件を記録する。通期の業績動向や新規倉庫・保管センターの稼働状況については、続報が提出され次第、改めて確認する。
