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論評RONPYOIndependent Research
OPEN FILE決算分析論評編集部公開 2026.08.06更新 2026.08.06

株式会社不二越 2025年11月期 中間期決算分析

証券コード 6474 ・ 東証プライム ・ 機械
第一種中間連結会計期間:2025年12月1日~2026年5月31日(2025年11月期・中間)
総資産3,425億円 売上高1,248億円 自己資本1,816億円
工作機械・切削工具・軸受・産業機械等を手がける総合機械メーカーで、加工事業・部品事業を中核に展開する。

論評

不二越は2025年11月期中間期、売上高1,248億32百万円(前年同期比+7.7%)、営業利益67億69百万円(同+60.7%)と大幅な増収増益となった。

親会社株主に帰属する中間純利益は33億95百万円(同+81.1%)に達したが、営業活動によるキャッシュ・フローは仕入債務の減少(△103億6百万円)等により4億65百万円の支出となり、前中間期の45億32百万円の収入から一転して悪化している。

短期借入金・コマーシャル・ペーパー・長期借入金を積み増しており、財務活動によるキャッシュ・フローで79億13百万円を調達している。

収益性(営業利益率)
5.42%
営業利益÷売上高
資産効率(ROE)
1.91%
中間期実績(年率換算前)
利益の質
▲0.14
営業CF÷中間純利益(CF赤字)
財務余力(自己資本比率)
51.9%
前期末51.5%
第1章

業績ハイライト

売上高
124,832百万円(前中間期115,887百万円、+7.7%)
営業利益
6,769百万円(前中間期4,213百万円、+60.7%)
親会社株主に帰属する中間純利益
3,395百万円(前中間期1,875百万円、+81.1%)
営業活動によるキャッシュ・フロー
▲465百万円(前中間期4,532百万円の収入、赤字転落)

経常利益は61億30百万円(前年同期比+107.3%)。営業CFの悪化は、税金等調整前中間純利益の増加(51億11百万円)を、仕入債務の減少(△103億6百万円)や売上債権の増加(△33億29百万円)が上回ったことによるもので、利益成長と運転資金の増加が同時進行した格好。

第2章

財務の構造

総資産
342,515百万円(前期末331,295百万円、+3.4%)
自己資本(純資産)
181,592百万円(前期末174,250百万円、+4.2%)
自己資本比率
51.9%(前期末51.5%、+0.4pt)
有利子負債(短期借入・CP・1年内返済長期借入・長期借入)
94,104百万円(前期末83,212百万円、+13.1%)
現金及び現金同等物
29,791百万円(前期末29,357百万円、+1.5%)
ネット有利子負債
64,313百万円(前期末53,855百万円、+19.4%)

当中間期は短期借入金6,229百万円・コマーシャル・ペーパー5,000百万円・長期借入8,000百万円を新たに調達しており、運転資金の増加に対応する形で有利子負債・ネット有利子負債とも拡大している。

第3章

CFと利益の質

中間純利益(黒)と営業CF(白抜き)/差=アクルーアル(純利益-営業CF、百万円) 中間純利益 営業CF 0 ▲2,657 前中間期 +3,860 当中間期

前中間期は営業CFが純利益を上回る健全な構図だったが、当中間期は運転資金の増加により営業CFが赤字に転じ、利益とキャッシュフローの乖離(+navy)が拡大している。

第4章

業績予想・配当

本書は中間期の半期報告書であり、通期の数値業績予想の開示は含まれていない。配当については、2026年2月25日の定時株主総会で2025年11月期の期末配当を1株当たり100円(総額2,200百万円、基準日2025年11月30日、効力発生日2026年2月26日)とすることを決議している。基準日が当中間期に属し効力発生日が中間期末後となる配当は「該当事項なし」(中間配当の実施なし)。

第5章

資本効率と株主還元

ROE(中間期実績)
1.91%(前中間期1.19%)
EPS(中間期)
155.86円(前中間期82.82円)
自己株式取得
143百万円(前中間期938百万円)
配当
期末配当100円(総額2,200百万円)
主な資金調達
短期借入金6,229百万円、コマーシャル・ペーパー5,000百万円、長期借入8,000百万円
第6章

論点整理

01営業利益は+60.7%と大幅増益となった一方、仕入債務の減少等により営業CFは赤字に転じており、利益成長とキャッシュフローの動きが乖離している点は留意しておきたい。
02運転資金需要の増加に対応する形で短期借入金・コマーシャル・ペーパー・長期借入金を積み増しており、有利子負債・ネット有利子負債とも拡大している。
03自己資本比率は51.9%と財務体質自体は安定しており、増益基調と運転資金の増加が同時進行する局面にある。

論評編集部は、開示された事実の範囲で本件を記録する。通期の業績動向や運転資金の動向については、続報が提出され次第、改めて確認する。

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証券コード 6474 6474

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