コタ株式会社 2026年3月期 決算分析
証券コード 4923 ・ 東証プライム ・ 化学
第55期(単体)会計期間:2025年4月1日~2026年3月31日 ・ 従業員数395名
総資産158億49百万円 売上高96億4百万円 純資産120億87百万円
美容室向け頭髪用化粧品・医薬部外品の製造・販売を主力に、独自の経営コンサルティング「旬報店システム」を通じた美容室支援も展開する。
論評
コタは2026年3月期、売上高96億4百万円(前期比+2.4%)、営業利益19億95百万円(同+8.9%)と増収増益を継続した。
当期純利益は14億35百万円(同+10.1%)に達し、営業活動によるキャッシュ・フローも前期の9億98百万円から17億84百万円へ大きく伸長している。
2026年4月1日付で普通株式1株を1.05株とする株式分割を実施しており、期末配当は1株当たり20円(配当性向38.7%、純資産配当率4.8%)とした。
収益性(営業利益率)
20.78%
営業利益÷売上高
資産効率(ROE)
12.33%
期中平均純資産ベース
利益の質
1.24倍
営業CF÷純利益
財務余力(自己資本比率)
76.3%
前期75.3%
第1章
業績ハイライト
売上高
9,604,030千円(前期9,376,748千円、+2.4%)
営業利益
1,995,675千円(前期1,831,953千円、+8.9%)
当期純利益
1,435,681千円(前期1,304,523千円、+10.1%)
営業活動によるキャッシュ・フロー
1,784,665千円(前期998,561千円、+78.7%)
経常利益は20億65百万円(前期比+12.6%)。原材料費や人件費等のコスト増を、主力商品や新製品の伸長が吸収し、増収増益基調を維持している。
第2章
財務の構造
総資産
15,848,607千円(前期末14,877,943千円、+6.5%)
純資産
12,086,656千円(前期末11,207,870千円、+7.8%)
自己資本比率
76.3%(前期末75.3%、+1.0pt)
有利子負債
記載なし(実質無借金)
現金及び現金同等物
3,550,705千円(前期末3,167,478千円、+12.1%)
純資産の増加は主に当期純利益14億35百万円の計上による。自己資本比率は5期連続で70%台を維持しており、無借金経営を背景とした財務健全性の高さが続いている。
第3章
CFと利益の質
前期は純利益が営業CFを上回る乖離(+navy)が見られたが、当期は営業CFが純利益を上回る健全な構図(▲bronze)に転じている。
第4章
業績予想・配当
配当については、配当性向30%を目途に継続的・安定的な実施を基本方針とし、当事業年度の期末配当を1株当たり20円(総額554,961千円、2026年6月19日定時株主総会決議)とした。配当性向は38.7%、純資産配当率は4.8%。2026年4月1日付で普通株式1株を1.05株とする株式分割を実施しており、発行済株式総数は32,373,036株となっている。次期の数値業績予想については本書の範囲では確認できない。
第5章
資本効率と株主還元
ROE(期中平均純資産ベース)
12.33%
EPS
49.27円(前期44.58円)
配当性向
38.7%(目途30%を上回る水準)
配当
期末配当20円(総額554,961千円、純資産配当率4.8%)
資本政策
2026年4月1日付で普通株式1株を1.05株に分割
第6章
論点整理
01営業利益率20.78%という高水準を維持しつつ、原材料費・人件費の上昇圧力の中でも増収増益を継続している。
02営業CFが前期比+78.7%と大きく伸長し、純利益との関係も前期の乖離(+navy)から健全な構図(▲bronze)へ改善した。
03配当性向は目途とする30%を上回る38.7%となっており、株式分割とあわせて株主還元の拡充を進めている。
論評編集部は、開示された事実の範囲で本件を記録する。次期の業績動向や株主還元方針の推移については、続報が提出され次第、改めて確認する。
