証券コード 9267 ・ 東証プライム ・ 小売業
第22期(連結)会計期間:2025年6月21日~2026年6月20日 ・ 従業員数1,973名(連結)
総資産1,455億98百万円 売上高2,206億38百万円 純資産613億73百万円
福井県発祥のドラッグストアチェーンで、「近所で生活費が節約できるお店」をコンセプトに、食品構成比の高い「R店」を中心に東海・北陸地区でドミナント出店を進める。
論評
Genky DrugStoresは2026年6月期、売上高2,206億38百万円(前期比+9.9%)、営業利益109億85百万円(同+13.7%)と増収増益を継続した。愛知・滋賀・岐阜・石川・福井の5県でR店57店舗を新規出店し、地域シェア拡大を進めている。
親会社株主に帰属する当期純利益は78億75百万円(同+11.4%)に達し、営業活動によるキャッシュ・フローも前期の125億97百万円から169億75百万円へ大きく伸長した。
一方、有形固定資産の取得に201億1百万円を投じる積極出店が続いており、長期借入金は差引52億72百万円増加している。
収益性(営業利益率)
4.98%
営業利益÷売上高
資産効率(ROE)
13.72%
期中平均純資産ベース
財務余力(自己資本比率)
42.0%
前期41.8%
第1章
業績ハイライト
売上高
220,638百万円(前期200,786百万円、+9.9%)
営業利益
10,985百万円(前期9,658百万円、+13.7%)
親会社株主に帰属する当期純利益
7,875百万円(前期7,066百万円、+11.4%)
営業活動によるキャッシュ・フロー
16,975百万円(前期12,597百万円、+34.8%)
経常利益は111億57百万円(同+12.7%)。業態別売上高はR店1,972億28百万円(同+16.1%)、大型店231億13百万円(同▲24.5%)。商品別では食品が1,569億11百万円(同+11.0%)と最大構成比を占める。店舗数はR店506店舗・大型店28店舗の計534店舗となった。
第2章
財務の構造
総資産
145,598百万円(前期末127,326百万円、+14.4%)
純資産
61,373百万円(前期末53,428百万円、+14.9%)
自己資本比率
42.0%(前期末41.8%、+0.2pt)
有利子負債の動き
長期借入れによる収入146億42百万円、長期借入金の返済93億70百万円(純増52億72百万円)
現金及び現金同等物
7,866百万円(前期末6,221百万円、+26.4%)
総資産の増加は有形固定資産126億65百万円・現金及び預金16億44百万円・商品14億56百万円の増加による。負債合計は買掛金41億22百万円・長期借入金関連52億71百万円の増加等により842億24百万円(前期末比+103億26百万円)となった。
第3章
CFと利益の質
両期とも営業CFが純利益を大きく上回る健全な構図(▲bronze)を維持している。減価償却費71億33百万円と仕入債務の増加41億22百万円が当期のCFを押し上げ、純利益との乖離幅は前期よりむしろ拡大している。
第4章
業績予想・配当
配当については、中間配当と期末配当の年2回を基本方針とし、当事業年度は中間配当6円50銭を実施し、期末配当6円50銭を2026年9月10日開催予定の定時株主総会で決議・実施する予定としている。年間配当は合計13円となる見込み。次期の数値業績予想については本書の範囲では確認できない。
第5章
資本効率と株主還元
主な投資
有形固定資産の取得201億1百万円(新規出店・既存店改装)
配当
年間13円(中間6.50円・期末6.50円予定)
出店実績
R店57店舗新設、大型店3店舗閉店・8店舗をR店へ改装
第6章
論点整理
01R店の集中出店によるドミナントエリア構築戦略が奏功し、業態別売上高ではR店が+16.1%と大きく伸びる一方、大型店は縮小傾向にある。
02有形固定資産の取得に201億円を投じる積極的な出店投資が続いており、長期借入金の純増と相まって、財務レバレッジを活用した成長戦略が明確になっている。
03営業CFの伸び(+34.8%)が純利益の伸び(+11.4%)を大きく上回っており、利益の裏付けとなるキャッシュフローの質は改善している。
論評編集部は、開示された事実の範囲で本件を記録する。次期の出店計画や地方過疎地への展開状況については、続報が提出され次第、改めて確認する。